公益認定等委員会は原則非公開に!
2007年4月13日

非営利法人総合研究所(NPO総研)
主席研究員 福島 達也

 

公益認定等委員会は原則非公開に!

この4月1日に内閣府に設置された公益認定等委員会がいよいよ始動した。4月2日、第1回の委員会を開催し、委員長に池田守男氏(資生堂相談役)を選出した。
まず、この日の会合で、公益認定等委員会運営規則が定められたのだが、原則委員会は非公開で行われることが決定した。
これについては、いろいろと議論があると思うが、会議の中身に団体の情報がつまびらかになる点や、不認定になった時の社会への影響などを考慮したものと考えられる。
しかし、各団体の認定審査について非公開ということはやむをえないと思うが、それ以外の議論についても非公開ということはどういうものだろうか。さらに、会議の議事録や配布資料についても、一部法律に関するものなど以外は原則非公開になってしまった。今までの準備委員会などはすべて公開されていたのだが、かなり情報公開に対しては後退することになる。
せっかく第三者機関が審査することになったのに、ここまで秘密主義を貫くとは思わなかった。公平で校正な判断基準の作成過程なども明らかにすることは、認定審査にエントリーしようという団体にとっても、間違った方向に進まないために必要なことではないだろうか。
ただ、公開することを議決すれば、議事についても公開することができることになったので、是非ともできるだけ多くの情報を公開することを毎回決めて欲しい。
委員会は6月末まで、原則として毎週金曜日に会合を開き、答申をとりまとめる模様だ。
是非とも有意義な議論を積み重ね、すばらしい制度を作っていって欲しい。多くの公益法人がその一挙手一動を見守っているのだから。




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